FS4A型S字型ロードセルは、コンパクトでありながら高い信頼性と精度を備えた力計測デバイスです。アルミニウム製の軽量構造を採用し、内部には高性能な金属箔ひずみゲージ技術を用いたフルブリッジのウィートストン回路を搭載しています。これにより、外部に加わる荷重に対して安定した2.0mV/Vの電圧出力を実現し、長期にわたり安定した計測が可能です。

FS4Aは引張圧縮力測定に対応しており、引張方向と圧縮方向の両方を正確に捉えることができます。定格容量は2kg、5kg、10kg、20kg、30kg、50kg、100kgの7種類をラインアップしており、小型試験機から中規模の荷重試験まで幅広い用途に対応可能です。そのため、研究開発分野から工業生産ラインに至るまで、さまざまな環境で柔軟に利用できます。

両端にはM6ねじ穴が設けられており、アイボルト、フック、治具などを簡単に取り付けられる設計になっています。これにより、ユーザーは試験内容や環境に応じて最適な取り付け方法を選択でき、汎用性が大きく向上します。さらに、S字型ロードセル特有の対称的な構造は優れた機械的安定性を発揮し、偏荷重の影響を低減しながら高精度な計測を可能にします。

軽量かつコンパクトな設計により、FS4Aは限られたスペースにも容易に組み込むことができます。例えば、材料試験機、吊り下げ式スケール、摩擦試験装置、産業用力制御システム、さらにはプッシュプルゲージ（推引計）などの機器で高い性能を発揮します。これにより、従来大型センサでは対応できなかった環境下でも、正確な引張圧縮型ロードセルとしての役割を果たすことができます。

FS4A型は高感度と実用性を兼ね備えており、低価格ながらも信頼性の高い引張型ロードセルとして、多くの現場で利用されています。省スペースで高精度が求められる計測環境において、FS4Aは理想的なソリューションとなり、産業用途から研究開発、品質管理まで幅広い分野でその性能を発揮します。